「国内旅行業務取扱
管理者資格試験」
対策講座Travel license
「国内旅行業務取扱
管理者資格試験」(国家資格)
講座について
本学科は、「”英語に強い旅行・観光業界”の人材を育成する」ことを大きな目標の一つに掲げています。
本国家試験の学習を「観光英語」の学習に直結させ、日本の地理、教育制度、文化、宗教といった日本固有の事項につなげていきます。
また、ホスピタリティ(おもてなし)の分野に関する語学演習は、海外企業との交流の場面で役立つことでしょう。
たとえ職業として旅行・観光業界を選択しないにせよ、日本の社会制度、習慣、年間行事、食習慣などを知り、簡単な英語で説明できることは、英語をスキルとして使っていく上で前提となる重要な基礎知識です。
「自分の、この日本のこと!」に関する知識を身につけなければ、英語を話す以前の問題として、英語で説明のしようがありません!!
同時に、何か国家資格を一つ取得しておくことは自分の自信となり、将来の指針や自己肯定感につながります。是非、楽しんで一緒に学習していきましょう!
この国家試験の資格取得の学習を通して得られることとして、いくつかのメリットがあります。
- 日本各地の地理や観光資源に詳しくなれる
- 旅行に関して定められている全体的な法律や規則の形態を把握できる
- 運送(鉄道、航空、バス、フェリー)や宿泊関連の取扱いに関する知識の習得
- 学習を計画的に「集中して取り組む」習慣とノウハウが身につく
- 本試験日を逆算して、今やるべきことを戦略的に取り組めるようになる
- 法律的な学習の入門として最適!
- やったぞ!という、自分の努力に対する「自信」がつく
入学してすぐに本資格試験の学習が開始となります。年1回、9月上旬に実施される試験に向かって全力で学習していきましょう!
試験範囲
試験科目は次の3科目です。
- 【1】旅行業法及びこれに基づく命令
- 【2】旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
- 【3】国内旅行実務
【1】旅行業法及びこれに基づく命令 は、旅行業法に定める法律に関する試験です。
旅行業法は、旅行業者などの「旅行にかかわる事業者を規制する法律」です。「旅行業を営業するための条件」や「旅行者と取引をするときの約束事」を定めています。この試験の「本命」ともいえる事項ですので、この科目の攻略は必須となります。
【2】旅行業約款、運送約款及び宿泊約款 は、旅行業者と旅行者が旅行に関する契約を締結するときのさまざまな約束事の理解が求められます。「約款」とは、ここでは旅行契約のルールや旅行者との約束事を意味します。
【3】国内旅行実務 は、「鉄道(JR)、バス、フェリーなどの運賃・料金計算」と「国内観光地理」に別れます。「運賃・料金の計算」は、特に鉄道(JR)に関する出題が多いですので、この分野を早い時期から攻略していくことが試験対策として重要です。一方、「国内観光地理」は、日本全国の温泉、自然、観光地、観光施設、民芸・工芸品、年間行事などについて出題されます。出題範囲が限られていないため「幅広い知識」が要求されます。「地理」分野に関しては、早い時期から取り組むと同時に、ホームページで観光地を確認したり、旅行会社のパンフレットなどを入手したりして、楽しみながら学習していくことがポイントになります。
出題形式、配点について
解答はすべてマークシート方式です。
気をつけなければならない点は、この3科目それぞれにおいて、60点以上の成績であることが合格の条件となります。従って、ある試験科目が60点以下の場合、他の2科目が高得点であったとしても不合格となります。
試験時間は、120分です。時間配分を意識した試験対策が重要となります。
令和5年(2023年)の配点・問題数は以下の通りでした。
【1】旅行業法及びこれに基づく命令
25問(各4点)配点合計100点
【2】旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
25問(各4点)配点合計100点
【3】国内旅行実務
12問(各4点)配点合計48点:
国内運賃・料金・実務
26問(各2点)配点合計52点:
観光資源
配点合計100点
CBT試験対策
令和6年(2024年)の試験から試験形式が変更になり、コンピュータによる試験(CBT試験)となります。
法律に関する旅行業法や各種約款に関しては正確に理解して学習していく必要がありますが、その学習過程では「ペーパー(紙)」ベースで重要事項に「印をつけながら」学習していきます。ですが、今後、試験そのものは、コンピュータ画面での試験となります。
問題の解答時に気をつけるべき文章や表現に「画面に印をつける」わけにはいきません!
また、試験開始と同時に、得意な分野から始める、といったことが困難になります。ペーパーによる試験と違い、試験開始と同時にパラパラと問題の全体を見ることが厳しくなります。
この試験形式に対応するため、アテネ・フランセでは、この点に特化した対策を行います。
資格を活用した活躍の場
旅行パッケージなどを販売する旅行会社の各営業所には、1名以上の旅行業務取扱管理者を配属することが法律で義務づけられています。就職や自身のキャリアに役立つ資格となります。旅行・観光業界への就職を目指す場合、取得しておきたい資格です。
旅行業務取扱管理者(Certified General Travel Services Manager)の資格を取得することにより、活躍できる業種やポジションは多く、旅行会社はもちろん、航空業界、鉄道、バス業界、ホテル業界、ブライダル業界などさまざまです。
旅行会社
旅行プランを作り出す業務です。多くの知識とプランニング能力が必要なことはもちろん、コミュニケーション能力も非常に大切になってきます。その他、法人営業やパンフレット・カタログ制作などに携わる機会もあります。
ホテル業界
宿泊で訪れるお客様の要望に迅速に対応していきます。本資格の取得により、ホテル周辺の観光地や交通機関などにも精通した一流のコンシェルジュとなる土台となります。
ブライダル業界
ここ近年、挙式と新婚旅行を兼ねて行うケースが増えています。式場手配なども含め、旅行や観光に関する適切なプランニングを提供します。 アテネ・フランセでは「観光英語」の教科をカリキュラムに設定していますので、観光・旅行業界に進む場合、英語を使う機会のある職種などにも就業の幅が広がります。 また、一般の会社で「おもてなし」の一環として観光を接待の一部とする場合があります。外国からの訪問者を含め、英語を使って多くの業務を請け負うことができます。
本校の試験対策
本校のこの講座の大まかなスケジュールとして、4月から7月の4ヶ月間で全範囲の学習を終了し、8月は試験対策や問題演習が中心となります。
例年、9月第1週の日曜日に試験が実施されます。従って、8月は1週間程度の休暇とし、9月に残りの夏休みを一部補完しています。
国家資格の取得講座として、本校ではこのカリキュラムに次の事項を加えています。
- 毎回、勉強を始める前の「マインドセット」を整えるトレーニング
- 週2回、計4時間ペースの授業と補講講座を連動して学習効果を高める
- 特に法律関係に特有な言い回しに慣れ、文意を把握するトレーニング
- 記憶に関する脳の構造を理解し、暗記法を身につける
- 基本問題を徹底的に繰り返す(直前対策期)
合格体験記
【2023度年合格 M・Mさん】
改めて、視野を広げるってことは大事だな!と思いました。視野を広げないと選択も広がらない。正直に言うと、初めはそれほど「旅行管理者」の国家試験に興味はありませんでした。旅行したり、ちょっとブラブラ観光するのは好きでしたが。
試験は別として、改めて自分の国のこと、日本を知る必要があるな、と思いました。
4月入学時から週2回のペースで講座が開始となりました。授業とは別に「補講」のようなものがあって、そこでは試験科目の「地理」が先行して補講授業があり、普通は「北海道」から南下して各都道府県の地理や特産を覚えるかと思いますが、何と「沖縄」からスタートでした。その理由を講師に質問したところ、講師の出身が九州で母親の出身が沖縄だから(笑)、ということでした。
法律に関する学習は初めてで、独特な言い回しがあり、最初は難しく感じましたがこの点は授業をサボらずに、しっかり授業を受ければ大丈夫かと思います。
暗記事項がたくさんあります。「覚えようとするのではなく、最初はイメージに落とし込んで、《思い出そう》とするトレーニングが重要」という講師の暗記法はかなり役に立ちました。この試験勉強を通して、いろいろなことに応用できる「学習法」に関して身につけることができました。講師の暗記法に関するトレーニングを受けることができたことも収穫で、他にもいろいろと使えそうです。
この国家試験は年1回です。「一発で合格するぞ!」という信念が重要、と講師がいつも言っていましたが、ホントにその通りだと思います。8月の直前試験対策は大変でしたが、やり切った感じがありました。とにかく、授業にきちんと出席すれば大丈夫かと思います。
是非、チャレンジしてみることをお薦めします(というか、アテネでは必修です)。試験に合格でき、自分に自信がついたことが一番うれしかったです。講師の先生、ありがとうございました。